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稲葉根王子

熊野九十九王子の中で
格別の崇敬を受けた五体王子の一つ

稲葉根王子前の岩田川(富田川)付近は、熊野の霊域に入る前の重要な水垢離場とされ、この王子から川で水垢離を取り対岸の一ノ瀬王子へ渡ったと伝えられています。天仁2年(1109年)の「中右記」にもその名が見え、社歴も古く格別に崇敬されていました。 この王子の神は熊野本地曼陀羅に稲を背負う翁の姿で描かれ、別名稲荷王子と呼ばれています。江戸時代は産土神とされていましたが、大正15年(1916年)、現在の岩田神社へ合祀されました。現在は再び分霊を遷し、稲葉根王子として再興されています。

【 DATA 】