紀伊山地は、神話の時代から神々が鎮まる特別な地域と考えられ、仏教でも山々を「浄土」に見立て修行の場所としました。その結果、紀伊山地には起源や内容を異にする「熊野三山」、「高野山」、「吉野・大峯」の三つの霊場とそこに至る「参詣道」が生まれ、都をはじめ全国から多くの人々の訪れる所となり、日本の宗教・文化の発展と交流に大きな影響を及ぼしました。「山岳霊場」と「参詣道」、及び周囲を取り巻く「文化的景観」は世界でも類をみない資産価値の高いものとして2004年世界遺産にも登録されました。
和歌山県では、約800kmにわたるサイクリングルートにブルーラインを整備し、「WAKAYAMA800」と名付けています。あらゆるサイクリストに対応する無限大のルートで、サイクリングを多彩に楽しめます。南紀エリアでも山間部や海岸沿いを通るルートがあり、周辺には「サイクルステーション」や「サイクリストに優しい宿」などのサポートや各種サービスを提供する施設も充実しています。