豊かな自然のなかに宿る神々に救いと再生を願い
蘇りの地として信仰を集める世界遺産
熊野本宮大社は熊野三山の中心、全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮です。熊野参詣道のなかでも、多くの人々がたどった「中辺路」を歩くと、難行苦行の道のりを終え最初にたどり着くのが熊野本宮大社です。かつては熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原」と呼ばれる中洲にありましたが、明治22年の洪水で多くが流出し、流出を免れた上四社3棟を明治24年(1891)に現在地に移築・遷座し、平成7年には社殿が国の重要文化財に指定されました。