まるで虫に食べられたかのような穴のあいた岩壁
岩壁は田辺層群上部層の厚い砂岩と礫岩の地層からなり、礫岩の部分に「虫喰い」風化がよく見られます。この蜂の巣状の風化はタフォニと呼ばれ、地層中の塩類の溶解と析出によってできたと考えられています。「保呂の虫喰岩」は、規模も大きく全国的にも稀少な堆積岩に形成された虫喰岩であり、和歌山県の地質を考えるうえで重要な天然記念物と言われています。